寺社関連の豆知識


七福神(福禄寿・寿老人)

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七福神(福禄寿・寿老人)

 福禄寿と寿老人は、中国の道教が起源の神で、何れも長寿の福神である。他のメンバーのように、日本にきてから神道や仏教と結び付けて考えられたということもなく、中国から輸入されたイメージが、ほとんどそのまま生かされている。
 福禄寿・寿老人とも、禅宗の伝来とともに、水墨画の画題として日本に輸入されたといわれる。しかし、七福神という形以外では、単独で信仰されたことがほとんどなかった。
 寿老人は福禄寿と同体異名とされることが多く、寿老人の変わりに吉祥天や猩々を加えることもあった。

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福禄寿

 中国人が人生の三大目的とする福(幸福)・禄(身分)・寿(寿命)の全てを兼ね備えたのが福禄寿であり、その姿は、背が低く、長い頭に長い髭、巻物を結んだ杖を持ち、長寿のシンボルともいえる鶴を伴っている。
 福禄寿は、中国の宋時代(960〜1279)にあらわれた道士で年齢は数千歳という人物のことだともいう。いずれにせよ、仙人のような人物がモデルになっているようだ。
また、と泰山府君であるともいわれる。泰山とは中国五山の一つで、その神が寿命を司るところから関連づけられたようだ。
 日本にも古くから泰山府君信仰が伝わり、福禄寿は長寿の神として信仰 された。また福・禄・寿を備えた神は人徳も備わっていることから、人徳の神としても親しまれている。

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寿老人

 寿老人も背は低く、身の丈三尺(約90センチ)といわれ、長い頭に長い白髭、巻き物をつけた杖を持ち、鹿をつれている姿で描かれる。鹿は玄鹿(げんろく)と呼ばれ、長寿の象徴とされている。ロクは禄に通じることから、延命長寿、福禄の神とされる。
 神社に祀られる時は寿老神と書かれる。別に樹老人とも書かれることもあり、樹木の生命力から長寿を象徴している。
 福禄寿と寿老人は、そのプロフィールがあまりにも似ていることから、一つの神として考えられていたこともある。七福神のメンバーが決定していく過程でも、両者のどちらかの名前をいれ、もう一人神様を加えることがしばしばあった。だから、一種の数あわせのために使われたようなところがある。

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南極星の化身

  また、福禄寿と寿老人は道教で祀る星宿の化身で、生を司る南極老人の化身ともいわれている。日本では、北極星や北斗七星を神格化した妙見菩薩に対する信仰はあったが、南極星に関してはなかった。そのためか、福禄寿や寿老人が七福神以外にはほとんど信仰の対象にならなかったのであろう。(小学館「東京近郊・ご利益散歩ガイド」東京散歩倶楽部編著および生活人新書「東京七福神めぐり」から転載)



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福禄寿・寿老人案内
散歩道で紹介している中で、福禄寿と寿老人が祀られているのは次の寺社である。

タイトル寺社名等写真備考
寺社巡り祇園寺無し福禄寿(未確認)
井口院無し境内にある七福神堂内










たいざんふくん