寺社関連の豆知識


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天神さま

 諸学成就、特に合格祈願で知られる天神さま、社号は天神社、天満宮、天満天神社など、また北野神社、菅原神社と呼ぶところもある。本来、天神とは天つ神のことで、今も天御中主命高皇産霊神神皇産霊神、などをまつる神社も残るが、菅原道真の御霊信仰が始まったのちは、ほぼ道真を指すことになる。

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菅原道真
 菅原道真(845〜903)は宇多天皇の信任厚く、蔵人頭から従ニ位右大臣にまで昇進、遣唐使の廃止や検税使の停止など、時代の情勢を鋭く分析した上での諸改革を断行する一方、国史を分類した「類聚国史」をほぼ独力で編纂、史上有数の詩文の名手として「菅家後集」「菅家文草」を残すばかりか、和歌にも造詣が深く「新撰万葉集」を編纂、また書にも優れたという。
 ところが、時の左大臣・藤原時平の奸計にはまり、天皇の廃位を画策したという冤罪によって、太宰権帥に左遷され、数年を経ずして道真は悲嘆のうちに配所の九州・大宰府で没した。
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大宰府天満宮

 菅原道真を神として最初に祀ったのは、死後二年の延喜五年(905)、近臣の味酒安行であった。「菅公を埋葬した地に祠を造り、天満大自在天神と名づけた」と大宰府天満宮の由緒にある。
怨霊と化した道真
 一方、京の都では、その頃、日食・月食や干ばつ、洪水、疫病が流行り、「道真の祟り」と噂されていた。そんな折、道真を貶めた政敵・藤原時平とその娘、道真左遷の片棒を担いだ藤原菅根が相次いで死去した。その後も左遷に関わった人や時平一族や血族の皇太子等の不慮の死が相次いだ。
 皇太子が若くしてみまかった直後、朝廷は道真の位を右大臣に戻し、従ニ位から正ニ位にすすめるなどの措置をとったが効果なかった。
 延長八年(930)六月に清涼殿に落雷があり、大納言の藤原道貫等5名が焼死した。時の醍醐天皇はショックの余り体調を崩し、帝位を譲った七日後に崩御している。
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北野天満宮

 天慶五年(942)、京都の右近に住んでいた多治比文子のもとに道真の神託がくだった。「私はこの世にあった時、よく右近馬場に遊んだものである。思わぬ禍に遭い左遷され、京に帰ることも叶わなかったが、こうして時々京に戻ってみると、胸の蟠りが薄れてゆく気がする。今、私は天神の号を得て、国を鎮護せんと思っている。どうかこの地に祠を構えて、私が京に滞在するための便を計って欲しい」
 文子はいわれた通りに小さな祠を作り、五年の間大切にお祀した。そして、天暦元年(947)、近江のとある神主の子息に再び神託が下ったことから、天台、真言の僧侶たちが立ち上がり、ついに神殿が造営された。
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天神の霊験

 十世紀末になると怨霊神の面影は薄れ、配所の大宰府天満宮、都の北野天満宮が信仰の中心になって、様々な霊験をあらわす畏怖すべき善神として崇められていった。以降天神様は、学問・詩歌・書道の神として、今日に至るまで根強い人気を保つことになる。
 生前の華々しい学問的業績から学問で身を立ててゆこうとする人々から]厚い信仰を得、様々な学者の天神霊験譚が伝わっている
  また、冤罪を晴らす神として、「北野縁起」に「無実の罪にさらされている人たちは、北野の宮に訪れ祈願すれば霊験が得られる」として霊験話が幾つか伝えられている。
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うそ替え神事

 道真の遭難を救ったとされ、夢を現実に変える力を持つ神鳥「鷽」(うそ)は、首からほおにかけて美しい紅色で頭と尾が黒く、背や腹はネズミ色の小鳥である。平素、知らず知らずのうちに使う「嘘」を、天神さまの「まこと」に替え、正しい幸運を招く意味から初天神の一月二十五日に、この鷽鳥を木彫りにした「鷽」を新しい「鷽」と取り替える神事が「鷽替え神事」である。
 もともとは、神棚に供えておいた「鷽」を「替えましょう」「替えましょう」と呼びかけて、手から手へ、取り替えてゆき、凶事をうそにして、幸運に替えることを念願して行われたもので、江戸時代はじめから始まったと云われる。現在では、凶事をうそにして幸運に替える開運のお守りの意味から、受験生の受験のお守りとされている。
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茅の輪くぐり神事

 天神さまとは関係ないが東京の湯島天満宮などの神社で見かける茅の輪くぐり神事は、須佐之男命が、蘇民将来に一夜の宿を借り厚いもてなしを受けたお礼に、で作った輪を授けた神話による。「茅の輪」には疫病を祓い除ける力があり、そのお陰で蘇民将来の家族は末永く栄えることができ、以来、疫病が流行すると、人々は「蘇民将来の子孫なり」と口々に唱え、「茅の輪」を身につけるようになったと言われる。
 疫病の流行しやすい夏を前にした六月(夏越)の大祓等に、心身の罪穢れを祓い清め、病魔に負けないお力を頂けるよう「茅の輪」をくぐる神事が、広く行われるようになった。(実業之日本社「神社と神々」井上順孝監修、智恵の森文庫「欲望を叶える神仏・ご利益案内」小松和彦他監修、湯島天満宮等のホームページから転載)


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天神さま案内

 散歩道で紹介している中で天神さまを祀っているのは次の神社である。

タイトル寺社名等写真備考
寺社巡り 天神社あり小金井市東町
布田天神社あり調布市調布ヶ丘
大沢八幡社あり三鷹市大沢(八幡と別殿に稲荷と合祀)
野川を歩く 小金井神社あり小金井市中町










あめのみなかぬしのみこと
たかみむすびのかみ
かみむすびのかみ
るいじゅう
だざいのごんのそち
まさけのやすゆき
てんまだいじざいてんじん
たじひのあやこ
ちのわ
かや